ネットワーク編 第4章 / 全8章
ファイアウォールとは
Firewall
IPアドレス ・ ポート番号で判定ポイント
- サーバーには番号の付いたドア(ポート)がたくさんある
- 必要なドアだけ開けて、残りはすべて閉じておく
- 閉じたドア宛ての通信は、ここで止められる
名前の由来
火事が隣の建物に燃え移らないようにする「防火壁」から。危ない通信を中に入れない壁、というたとえ。
仕事の現場では
くわしく(正確な話)
- 送信元/宛先のIPアドレス、ポート番号、プロトコル(TCP/UDP)で判定する。
- 基本方針は「必要なものだけ許可し、残りはすべて拒否」。
- ステートフル型は、許可した通信への返事を自動で通す。
- クラウドではAzureのNSGやAWSのセキュリティグループが同じ役割。
22番(SSH)や3389番(RDP)を誰にでも開けるのは危険です。開ける場合は接続元のIPアドレスを絞るか、VPNを経由させます。
この章の用語(意味と語源)
- ファイアウォール Firewall
ルールに合う通信だけを通す関所。
IPアドレスやポート番号を見て、通信を許可するか拒否するかを決めます。必要なものだけ開けて、残りは閉じておくのが基本です。
覚えておく:許可 / 拒否、ステートフル、NSG
語源fire(火)+ wall(壁)。建物の延焼を防ぐ「防火壁」から。
- ポート番号 ポートばんごう
サーバーに付いている、番号付きのドア。
1台のサーバーでは複数のサービスが動いています。IPアドレスで建物を、ポート番号でその中のどのサービス宛てかを指定します。
覚えておく:HTTP 80 / HTTPS 443 / DNS 53 / SSH 22
語源ラテン語 portus(港)から。データという船が、どの港(サービス)に着くかを表します。
- VPN ブイピーエヌ
インターネット上に作る、社内専用の暗号化トンネル。
自宅や外出先から、まるで社内にいるかのように社内システムへ安全に接続できます。ファイアウォールの穴を大きく開けずに済むのも利点です。
覚えておく:暗号化トンネル / テレワーク
語源Virtual(仮想の=実物ではないが実質的に)Private(専用の)Network の頭文字。
- ステートフル Stateful
通信の「流れ」を覚えておく方式。
中から出ていった通信への返事は、自動で通してくれます。
語源state(状態)+ -ful(〜でいっぱいの)=状態を覚えている。
- NSG / セキュリティグループ エヌエスジー
クラウド上のファイアウォール設定。
Azure では NSG、AWS ではセキュリティグループと呼びます。どのポートを誰に開けるかを画面で設定します。
語源Network Security Group(ネットワークの安全のためのルールの集まり)の頭文字。
- SSH エスエスエイチ
サーバーを遠隔で操作するための、暗号化された通り道。
覚えておく:ポート 22
語源Secure Shell の頭文字。shell(貝殻)は、コンピューターの中身を包む外側=人が命令を打ち込む画面のこと。
- RDP アールディーピー
Windowsの画面を遠隔で操作する仕組み(リモートデスクトップ)。
覚えておく:ポート 3389
語源Remote(離れた)Desktop(机の上=画面)Protocol(約束ごと)の頭文字。
- ランサムウェア Ransomware
データを勝手に暗号化し「戻してほしければ金を払え」と脅すウイルス。
語源ransom(身代金)+ software(ソフトウェア)。