ネットワーク編 第5章 / 全8章
ロードバランサーとは
Load Balancer ・ 負荷分散
振り分け ・ ヘルスチェック銀行の案内係。空いている窓口へお客さんを振り分ける。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 同じ役割のサーバーを何台も並べて、順番に仕事を回す
- 1台が故障しても、残りのサーバーで動き続ける
- 利用者からは「1つのサイト」に見える
名前の由来
load積み荷 → 仕事の量balanceてんびん・釣り合い-er〜するもの
仕事の量を、てんびんのように釣り合わせる装置。
仕事の現場では
キャンペーンやテレビ放映でアクセスが急増してもサイトが落ちにくいのは、この仕組みでサーバーを増やせるから。クラウドなら台数を自動で増減できます。
くわしく(正確な話)
- 振り分け方にはラウンドロビン(順番)や最小接続数などがある。
- ヘルスチェックで故障したサーバーを見つけ、振り分け先から外す。
- L4はIPとポートで、L7はURLなどHTTPの中身で振り分ける。
- TLSの暗号化をここで解く構成(TLS終端)も多い。
この章の用語(意味と語源)
- ロードバランサー Load Balancer
複数のサーバーにリクエストを振り分ける案内係。
1台に集中しないよう分散させ、故障したサーバーは自動で外します。
覚えておく:L4 / L7、ヘルスチェック
語源load(積み荷 → 仕事の量)を balance(てんびんで釣り合わせる)するもの。
- ラウンドロビン Round Robin
順番に1つずつ回していく振り分け方。
覚えておく:1 → 2 → 3 → 1 …
語源一説では、17〜18世紀の嘆願書で、首謀者がわからないよう署名を円(round)に並べた「丸いリボン(フランス語 ruban rond)」が由来とされます。
- ヘルスチェック Health Check
サーバーが元気か、定期的に確かめること。
一定時間ごとにアクセスして返事を確かめ、返事がないサーバーには仕事を回さないようにします。
語源health(健康)+ check(確認)=健康診断。
- L4 / L7 レイヤー4 / レイヤー7
通信の仕組みを7つの層に分けたときの、4番目と7番目。
L4(トランスポート層)はIPアドレスとポート番号まで、L7(アプリケーション層)はURLなど中身まで見て判断します。
語源L は Layer(層)の頭文字。通信を7階建てのビルにたとえた「OSI参照モデル」という考え方から。
- TLS終端 TLS Termination
暗号をここで解いて、中身を読めるようにすること。
ロードバランサーで暗号を解くと、後ろのサーバーは暗号の処理をしなくて済みます。
語源英語では TLS termination。terminate(終わらせる)=暗号の区間の終点。