ネットワーク編 第3章 / 全8章
TLSとは
ティーエルエス ・ Transport Layer Security
ポート 443 ・ https://ポイント
- 通信の中身を暗号化して、盗み見と書き換えを防ぐ
- 証明書で「相手が本物の example.com か」を確かめる
- URLが https で始まっていれば、この仕組みが使われている
名前の由来
「データを運ぶ層」を安全にする仕組み。
仕事の現場では
くわしく(正確な話)
- HTTPSは「HTTPをTLSの上で流す」こと。標準ポートは443番。
- サーバー証明書は認証局(CA)が署名し、ブラウザが検証する。
- TLS 1.3ではハンドシェイクが1往復で終わる。
- 鍵交換のあとは、処理の速い共通鍵暗号でデータを暗号化する。
うまれ:前身のSSLをNetscape社が1995年に公開。1999年にTLSとして標準化。
この章の用語(意味と語源)
- TLS ティーエルエス
通信を暗号化し、相手が本物かも確かめる仕組み。
盗み見と改ざんを防ぎ、証明書でサーバーの身元を確認します。昔の名前のSSLで呼ばれることも今なお多いです。
覚えておく:TLS 1.2 / 1.3、証明書、認証局(CA)
語源Transport Layer Security の頭文字。前身の SSL は Secure Sockets Layer で、socket は「差し込み口(コンセント)」の意味。
- HTTPS エイチティーティーピーエス
暗号化されたHTTP。
HTTPのやり取りをTLSで包んだものです。URLが https:// で始まります。
覚えておく:ポート 443
語源HTTP の最後に Secure(安全な)の S を付けたもの。
- SSL証明書 エスエスエルしょうめいしょ ・ サーバー証明書
「このサイトは本物です」を示す身分証。
認証局(CA)が発行し、ブラウザが自動で確認します。有効期限があり、切れると警告画面が出てサイトが見られなくなります。自動更新の仕組みを用意しておくと安心です。
覚えておく:有効期限 / 認証局(CA) / 自動更新
語源英語では certificate。ラテン語 certus(確かな)から、「確かであると示す書類」。
- 暗号化 Encryption
第三者には読めない形に変換すること。
鍵を持っている人だけが元に戻せます(復号)。
覚えておく:暗号化 ⇔ 復号
語源英語 encryption は en-(〜の状態にする)+ crypt(ギリシャ語 kryptos:隠された)。
- SSL エスエスエル
TLSの昔の名前。
仕組みとしてはTLSに置き換わりましたが、「SSL証明書」のように今も名前が残っています。
語源Secure(安全な)Sockets(差し込み口)Layer(層)の頭文字。
- 認証局 CA ・ シーエー
証明書を発行する、信頼された機関。
ブラウザやOSには、信頼できる認証局の一覧が最初から入っています。その認証局が署名した証明書だけを「本物」と認めます。
語源Certificate(証明書)Authority(権威ある機関)の頭文字。
- 鍵交換 Key Exchange
暗号に使う鍵を、盗まれないように相手と共有する手順。
途中でのぞかれても鍵そのものはわからない、数学的な工夫が使われています。
語源英語では key exchange(鍵の交換)。
- 共通鍵暗号 きょうつうかぎあんごう
暗号化と元に戻すのに、同じ鍵を使う方式。
処理が速いのが長所。TLSでは最初に鍵交換で安全に鍵を共有してから、この方式に切り替えます。
語源英語では symmetric key(左右対称の鍵=両側で同じ鍵)。