データレイク編 第11章 / 全11章
クラウドで作るデータ基盤とは
Azure ・ Google Cloud ・ AWS
役割ごとのサービス対応表ポイント
- 保存・取り込み・加工・DWH・BI・AI・カタログ――役割ごとに各社のサービスがある
- Azure は Microsoft Fabric、Google Cloud は BigQuery、AWS は S3 を中心に組み立てるのが定番
- Databricks・Snowflake のように、どのクラウドの上でも使えるサービスもある
名前の由来
いろいろなサービスを載せる「土台」が、データプラットフォーム。
仕事の現場では
くわしく(正確な話)
- Microsoft Fabric は、OneLake(レイク)・データ加工・DWH・Power BI を1つにまとめたサービス。
- BigQuery は、サーバーの管理なしで巨大なデータをSQLで集計できるDWH。
- AWS は S3 にデータを置き、Glue(加工)・Athena(検索)・Redshift(DWH)を組み合わせるのが基本形。
- 費用は「保存量」と「計算した量」で決まることが多く、使わない時間に止められる設計が大切。
2026年10月時点の主なサービスです。名称や提供内容は変わることがあります。
この章の用語(意味と語源)
- Microsoft Fabric ファブリック
Azureの、レイク・加工・DWH・BIをひとつにまとめた分析サービス。
データは OneLake にまとめて置かれ、Power BI とそのままつながります。
覚えておく:OneLake / Fabric Warehouse / Power BI
語源fabric(織物・布地)。いろいろな機能を1枚の布のように織り合わせた、というイメージ。
- BigQuery ビッグクエリ
Google Cloudの、サーバー管理不要で巨大なデータをSQLで集計できるDWH。
語源big(巨大な)+ query(問い合わせ)。
- Amazon S3 エススリー
AWSのオブジェクトストレージ。データレイクの定番の置き場所。
語源Simple Storage Service。S が3つで「S3」。
- Databricks データブリックス
Apache Spark の開発者が作った、レイクハウスのサービス。
Azure・AWS・Google Cloud のどれでも使えます。
語源data(データ)+ bricks(れんが)。データでれんがを積み上げるように基盤を組み立てる、というイメージ。
- Snowflake スノーフレーク
どのクラウドの上でも使える、人気のDWH・データ基盤のサービス。
語源snowflake(雪の結晶)。創業者たちがスキー好きだったことや、DWHの設計の形「スノーフレークスキーマ」にちなむと言われます。
- Azure Data Lake Storage ADLS
Azureの、データレイク向けのオブジェクトストレージ。
語源Azure Data Lake Storage の頭文字。Gen2 は Generation 2(第2世代)。
- Cloud Storage Google Cloud のストレージ
Google Cloudのオブジェクトストレージ。
語源「クラウドの保存場所」そのままの名前。
- Microsoft Purview パービュー
Azureのデータカタログ・ガバナンスのサービス。
語源purview(権限・目の届く範囲)。
- Dataplex データプレックス
Google Cloudのデータカタログ・ガバナンスのサービス。
語源data + plex(ラテン語 plectere:編む・折り重ねる)。
- AWS Glue / Lake Formation グルー / レイクフォーメーション
AWSの、データ加工(Glue)とカタログ・権限管理(Lake Formation)のサービス。
語源glue(のり・接着剤)=データ同士をくっつける。lake formation は「湖の形成」。
- OneLake ワンレイク
Microsoft Fabric の、組織にひとつのデータレイク。
語源one(ひとつの)+ lake(湖)。
- Azure Data Factory データファクトリー
Azureの、データの取り込み・パイプラインのサービス。
語源factory(工場)。データを運んで加工する工場。
- Azure Synapse Analytics シナプス
AzureのDWH・分析サービス。新規は Microsoft Fabric が中心になりつつある。
語源synapse は神経細胞と神経細胞のつなぎ目。ギリシャ語 synapsis(結合)から。
- Azure Machine Learning Azure の機械学習
Azureの機械学習サービス。
語源machine learning(機械学習)。
- Pub/Sub / Datastream Google Cloud の取り込み
Google Cloudの、ストリーミングの受け口(Pub/Sub)と、DBの変更を流すCDC(Datastream)。
語源Publish(発行)/ Subscribe(購読)。新聞の発行と購読の関係にたとえた名前。Datastream は data + stream(流れ)。
- Dataflow / Dataproc Google Cloud の加工
Google Cloudの、データ加工のサービス。
Dataflow はバッチとストリーミングを同じ書き方で処理でき、Dataproc は Spark などを動かせます。
語源Dataflow は data + flow(流れ)。Dataproc は data processing(データ処理)。
- Vertex AI バーテックスAI
Google Cloudの、機械学習と生成AIのサービス。
語源vertex(頂点)。
- Amazon Kinesis / AWS DMS AWS の取り込み
AWSの、ストリーミングの受け口(Kinesis)と、DBのデータ移行・CDC(DMS)。
語源kinesis はギリシャ語で「動き」。DMS は Database Migration Service(DBの引っ越しサービス)。
- Amazon EMR イーエムアール
AWSで Spark などの大規模データ処理を動かすサービス。
語源Elastic MapReduce の頭文字。elastic は「伸び縮みする」。
- Amazon Redshift レッドシフト
AWSのDWH。
語源天文学の「赤方偏移」(遠ざかる星の光が赤い方へずれる現象)。赤いロゴの Oracle からの乗り換えを掛けた、という説も有名です。
- Amazon Athena アテナ
S3 に置いたファイルに、そのままSQLで問い合わせできるAWSのサービス。
語源ギリシャ神話の知恵の女神アテナ。
- Amazon SageMaker セージメーカー
AWSの機械学習・データ分析のサービス。
語源sage(賢者)+ maker(作る人)。
- Azure アジュール ・ Microsoft
Microsoftのクラウド。
語源azure は「空色・紺碧」。ペルシャ語の lājward(青い宝石ラピスラズリ)から。
- Google Cloud グーグルクラウド ・ GCP
Googleのクラウド。
語源Google は 10の100乗を表す googol から。
- AWS エーダブリューエス ・ Amazon
Amazonのクラウド。
語源Amazon Web Services の頭文字。Amazon は世界最大級の川アマゾンから。