アプリ基盤編 第3章 / 全13章
CDNとキャッシュとは
Content Delivery Network ・ エッジ
近くの配達所から届ける全国の配送センター。本社倉庫(元のサーバー)から毎回送るのではなく、近くのセンターに在庫を置いておけば、すぐ届く。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 世界中に置いたサーバー(エッジ)に、画像・動画・プログラムなどの写し(キャッシュ)を置く
- 利用者は近くのエッジから受け取るので、表示が速くなる
- 元のサーバーへのアクセスが減るので、混雑や攻撃にも強くなる
名前の由来
content中身delivery配達network網
中身(画像や動画など)を配達するための網。
仕事の現場では
テレビで紹介されてアクセスが急増した、海外からも見られている、動画を配信したい。そんなときに効くのがCDNです。サイトの安定とスピードを、比較的低いコストで上げられます。
くわしく(正確な話)
- 画像やCSSのように誰にでも同じ中身を静的コンテンツと呼ぶ。CDNが特に得意。
- ログイン後の画面のように人ごとに変わる中身は動的コンテンツ。基本は元のサーバーが作る。
- キャッシュには有効期限を付け、古い中身が残らないようにする。
- 多くのCDNは、攻撃をはじくWAFや、大量アクセス攻撃(DDoS)への対策機能も持っている。
うまれ:CDN は1990年代後半、アクセス集中に悩むWebサイトのために Akamai などの会社が始めた。
この章の用語(意味と語源)
- CDN シーディーエヌ
世界中に置いたサーバーから、近い場所で中身を届ける仕組み。
Akamai・Cloudflare・Amazon CloudFront・Azure Front Door などがあります。
語源Content Delivery Network(中身の配達網)の頭文字。
- キャッシュ Cache
よく使う中身の写しを、近くに取っておくこと。
語源フランス語 cacher(隠す)から。探検家の「食料の隠し場所」が元の意味。
- エッジ Edge
利用者の近くに置かれたサーバー。ネットワークの「端」。
語源edge(ふち・端)。
- 静的 / 動的コンテンツ Static / Dynamic Content
誰にでも同じ中身/人や時間によって変わる中身。
語源static はギリシャ語 statikos(止まった)、dynamic は dynamis(力・動き)から。
- レイテンシ Latency
頼んでから答えが返り始めるまでの待ち時間。
距離が遠いほど長くなります。東京と南米の往復では0.3秒近くかかります。
語源ラテン語 latere(隠れている)から、「表に出るまでの潜伏時間」。