アプリ基盤編 第8章 / 全13章
Kubernetes(クバネティス)とは
Kubernetes ・ K8s ・ オーケストレーション
コンテナの司令塔港の管制塔。「この荷物は常に3つ並べておく」と指示書を渡せば、1つ海に落ちても自動で積み直し、船が1隻止まれば別の船に載せ替えてくれる。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- たくさんのコンテナを、何台ものサーバーの上で自動で管理する仕組み(オーケストレーション)
- 「あるべき姿」を書いておくと、その状態を保つように自動で動く(壊れたら作り直す)
- 新しい版への入れ替えも、少しずつ止めずに行える(ローリングアップデート)
名前の由来
kubernētēs舵取り・船長(ギリシャ語)
コンテナ(貨物)を積んだ船の「舵取り」。k と s の間に8文字あるので K8s とも書く。
仕事の現場では
Kubernetes は強力ですが、覚えることが多く、運用には専門の知識が要ります。各クラウドのマネージドなKubernetes(AKS・GKE・EKS)を使うか、もっと手軽なコンテナ実行サービスで足りないかを先に検討しましょう。
くわしく(正確な話)
- コンテナを動かす最小単位を Pod、Pod が載るサーバーをノードと呼ぶ。
- あるべき姿は、マニフェストと呼ばれる YAML 形式のファイルに書く(手順ではなく結果を書く、宣言的な管理)。
- Pod の数を負荷に応じて自動で増減させる機能もある。
- Google 社内の仕組み Borg の経験をもとに作られ、今は CNCF という団体が管理している。
うまれ:Kubernetes は2014年に Google が公開した。
この章の用語(意味と語源)
- Kubernetes クバネティス ・ K8s
たくさんのコンテナを、自動で配置・監視・修復する仕組み。
覚えておく:あるべき姿を書く → 自動で保つ
語源ギリシャ語 kubernētēs(舵取り・船長)から。英語の governor(統治者)と同じ語源です。
- Pod / ノード ポッド / ノード
Kubernetesでコンテナを動かす最小単位/Podが載るサーバー。
語源pod は「(豆の)さや」。コンテナという豆を包むさや。node はラテン語 nodus(結び目)。
- オーケストレーション Orchestration
たくさんの部品を、全体として調和するように自動で指揮すること。
語源orchestra(オーケストラ)から。指揮者がたくさんの楽器をまとめるように。
- マニフェスト(YAML) Manifest
Kubernetesに渡す「あるべき姿」を書いたファイル。
「このイメージのPodを3つ」のように、手順ではなく結果を書きます(宣言的)。
語源manifest は「はっきり示す」。ラテン語 manifestus(手でつかめるほど明らか)から。YAML は「YAML Ain’t Markup Language」の頭文字。
- 自己修復 Self-healing
壊れたコンテナを、自動で作り直してあるべき姿に戻すこと。
語源self(自分)+ heal(癒やす)。
- ローリングアップデート Rolling Update
新しい版へ、少しずつ順番に入れ替えること。サービスを止めずに更新できる。
語源rolling(転がるように順々に)+ update(更新)。