アプリ基盤編 第11章 / 全13章
監視とログ(オブザーバビリティ)とは
Metrics ・ Logs ・ Traces
中で何が起きているかを見えるように健康診断と人間ドック。体温や血圧(メトリクス)、日々の記録(ログ)、体の中の流れを追う検査(トレース)。症状から原因の場所を突き止める。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- メトリクス:CPU使用率や応答時間などの数値の変化
- ログは「いつ・何が起きたか」の記録、トレースは1回の処理がどこを通り、どこで時間がかかったか
- 異常を自動で知らせ(アラート)、原因の場所をすばやく突き止める
名前の由来
observe観察する-ability〜できること
外から観察して、中で何が起きているかがわかる状態。
仕事の現場では
「サイトが遅い」という声に「どこが遅いのか」を数分で答えられるかどうかが、運用の力の差です。目標の水準(SLO)を決めて、それを下回りそうなときに知らせる運用が広まっています。
くわしく(正確な話)
- メトリクス・ログ・トレースを、オブザーバビリティの3本柱と呼ぶ。
- 応答時間は平均ではなく、遅い方から5%の値(p95)などで見ることが多い。
- 利用者と約束する水準がSLA、社内の目標がSLO。
- 測定のしかたを共通化する取り組みに OpenTelemetry がある。
この章の用語(意味と語源)
- オブザーバビリティ Observability
外から観察して、システムの中で何が起きているかがわかる状態。
覚えておく:メトリクス / ログ / トレース
語源observe(観察する)+ -ability(できること)。
- メトリクス / ログ / トレース Metrics / Logs / Traces
数値の変化/出来事の記録/1回の処理の通り道。
語源metric はギリシャ語 metron(ものさし)。log はもと「丸太」で航海日誌のこと。trace は「足跡」。
- アラート Alert
異常を見つけたときに、担当者へ自動で知らせること。
語源イタリア語 all’erta(見張りに立て)から。
- SLO / SLA エスエルオー / エスエルエー
社内で決める品質の目標/利用者と約束する品質の水準。
語源Service Level Objective(目標)/ Agreement(合意)の頭文字。
- インデックス Index ・ 索引
データベースの検索を速くするための索引。
語源ラテン語 index(指し示すもの・人差し指)から。