アプリ基盤編 第12章 / 全13章
どこで動かす?(実行基盤の選び方)
VM ・ コンテナ ・ Kubernetes ・ サーバーレス
手間と自由のバランス住まい選び。持ち家(VM)は自由だが手入れが大変。賃貸マンション(コンテナのおまかせ実行)は手軽。ホテル(サーバーレス)は泊まった分だけ。何棟も管理する大家さん(Kubernetes)には、管理会社並みの知識が要る。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 自由度が高いほど、自分でやる運用も増える
- 新しく作るWebアプリなら、まずはコンテナのおまかせ実行かサーバーレスを検討する
- 大規模・多数のサービスで、運用の専門チームがあるならKubernetes
名前の由来
platform台・土台(フランス語 plate-forme:平らな形)
アプリを載せて動かす土台。実行基盤とも呼ぶ。
仕事の現場では
技術の流行よりも「誰が運用するのか」で決めるのが、失敗しない選び方です。運用の担当がいないのにKubernetesを選ぶと、作った後に困ることになります。
くわしく(正確な話)
- 任せる範囲は、VM < Kubernetes < コンテナのおまかせ実行 < サーバーレス、の順に広がる。
- 昔からある業務ソフトは、まずVMへ移し(リフト&シフト)、あとで作り直すのが現実的。
- 1つのシステムの中で、画面はおまかせ実行、夜間処理はサーバーレス、のように組み合わせてよい。
- どの方式でも、コンテナにしておくと後から乗り換えやすい。
この章の用語(意味と語源)
- コンテナのおまかせ実行 Container Apps ・ Cloud Run ・ Fargate
Kubernetesを意識せずに、コンテナを置くだけで動かせるサービス。
台数の調整も自動で、使っていないときは0台まで減らせるものもあります。
語源Cloud Run の run は「走らせる・動かす」。
- Webアプリのおまかせ実行 App Service ・ App Engine ・ Elastic Beanstalk
プログラムを置くだけで、Webアプリとして動かしてくれるサービス(PaaS)。
語源engine はラテン語 ingenium(才能・工夫)から。beanstalk は「ジャックと豆の木」の豆の木。
- リフト&シフト Lift and Shift
今のシステムをほぼそのままクラウドへ移すこと。
まず移してから(リフト)、クラウドに合った形へ作り直す(シフト)という2段構えの考え方です。
語源lift(持ち上げる)+ shift(移す)。