アプリ基盤編 第5章 / 全13章
仮想マシン(VM)で動かす
Virtual Machine ・ IaaS ・ ハイパーバイザー
1台を何台にも分ける大きな一軒家を区切ったシェアハウス。各部屋(VM)にはそれぞれ台所や風呂(OS)が付いている。自由だが、部屋ごとに掃除と管理が要る。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 1台の物理サーバーを、ハイパーバイザーで何台分もの仮想マシンに分ける
- VMごとにOSを入れるので自由度が高く、昔からあるソフトもそのまま動く
- そのかわり、OSの更新やセキュリティ設定は利用者が自分で行う
名前の由来
virtual実質的な(ラテン語 virtus:力)machine機械
本物の1台ではないが、実質的には1台のコンピューターとして使える機械。
仕事の現場では
社内のサーバーをクラウドへ移すとき、まず仮想マシンへほぼそのまま移す(リフト&シフト)のが定番です。手早く移せますが、運用の手間は社内にあったときとあまり変わりません。
くわしく(正確な話)
- クラウドでVMを借りる形は IaaS にあたる。
- VMの起動には数十秒〜数分かかる。
- OSのセキュリティ修正(パッチ)を当て続けるのは利用者の責任。
- 台数を増やす・減らすには、ひな形から作り直す仕組みを用意する。
うまれ:仮想化の考え方は、1960年代にIBMの大型コンピューターで生まれた。
この章の用語(意味と語源)
- 仮想マシン(VM) Virtual Machine
1台の機械の中に作った、実質的に1台として使えるコンピューター。
語源Virtual Machine。virtual はラテン語 virtus(力・実質)から。
- ハイパーバイザー Hypervisor
1台の物理サーバーを、いくつもの仮想マシンに分ける土台のソフト。
語源hyper(上の)+ supervisor(監督者)。OS(スーパーバイザー)のさらに上に立つ監督役。
- IaaS / PaaS イアース / パース
クラウドで、機械だけを借りる形/OSや実行環境まで任せる形。
語源Infrastructure / Platform as a Service(基盤/土台をサービスとして)の頭文字。
- パッチ Patch
ソフトの不具合や弱点を直す修正プログラム。
語源patch(つぎ当て)。服の穴にあて布をするように、プログラムの穴をふさぐ。
- リフト&シフト Lift and Shift
今のシステムをほぼそのままクラウドへ移すこと。
まず移してから(リフト)、クラウドに合った形へ作り直す(シフト)という2段構えの考え方です。
語源lift(持ち上げる)+ shift(移す)。