アプリ基盤編 第9章 / 全13章
サーバーレスとは
Serverless ・ FaaS ・ イベント駆動
必要なときだけ動くタクシー。自家用車(常に動くサーバー)は使わなくても維持費がかかる。タクシーは乗ったときだけ料金を払えばよい。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 処理(関数)だけを置いておき、呼ばれたときだけ動かす
- サーバーの準備・更新・台数の調整は、すべてクラウド会社が行う
- 使った回数と時間だけ払う従量課金。たまにしか動かない処理ほど安い
名前の由来
serverサーバー-less〜がない
サーバーが本当にないわけではなく、「サーバーの管理を意識しなくてよい」という意味。
仕事の現場では
「ファイルが置かれたら変換する」「毎晩集計する」「フォームが送られたら通知する」といった、きっかけ(イベント)で動く小さな処理に向いています。常に大量に動く処理では、かえって割高になることもあります。
くわしく(正確な話)
- 関数を置いて動かす形を FaaS と呼ぶ。代表は AWS Lambda・Azure Functions・Cloud Run functions。
- しばらく呼ばれていないと、最初の1回だけ起動に時間がかかる(コールドスタート)。
- 1回の実行時間に上限があるため、長時間の処理には向かない。
- データベースやストレージにも、使った分だけ払うサーバーレス型が増えている。
うまれ:AWS Lambda が2014年に登場し、サーバーレスという言葉が広まった。
この章の用語(意味と語源)
- サーバーレス Serverless
サーバーの管理を意識せず、処理だけを置いて動かす形。
語源server + -less(〜がない)。実際にはサーバーはあるが、利用者からは見えない。
- FaaS(Lambda / Functions) Function as a Service
関数(小さな処理)を置いておき、呼ばれたときだけ動かすサービス。
語源Function as a Service の頭文字。Lambda はギリシャ文字 λ で、数学で「関数」を表す記号として使われたことから。
- コールドスタート Cold Start
しばらく使われていない処理を、最初に呼んだときだけ起動に時間がかかること。
語源cold(冷えた)+ start。冷えたエンジンをかけるときのイメージ。
- イベント駆動 Event-driven
「ファイルが置かれた」「時刻になった」などの出来事をきっかけに動く作り。
語源event はラテン語 evenire(起こる)から。
- 従量課金 Pay-as-you-go
使った量だけ料金を払う仕組み。
語源英語では pay-as-you-go(使った分だけ払う)。