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IT全般編 第12章 / 全15章

会社のセキュリティ対策(多層防御)とは

Defense in Depth ・ EDR ・ バックアップ ・ 教育

1枚の壁より、何重もの守り
お城の守り。堀・石垣・門番・本丸の金庫と何重にも守る。1つ破られても、次で止まる。
図とさわれるデモで確かめる →

ポイント

名前の由来

defense守りin depth奥行きをもって

守りを1か所に頼らず、何重にも重ねる考え方。

仕事の現場では

中小企業でもまず押さえたいのは、①全員の多要素認証、②OSとソフトの更新、③社外に置いたバックアップ、④不審メールの教育、⑤異常に気づける仕組み、の5つです。取引先から対策状況を聞かれる機会も増えています。

くわしく(正確な話)

  • 端末で怪しい動きを見つけて止めるのがEDR。従来のウイルス対策ソフトの発展形。
  • 会社のスマホやPCを一括で管理し、紛失時に遠隔で消去できるのがMDM。
  • ログを集めて異常を見つけるのがSIEM、それを24時間見張る専門チームがSOC。
  • 情報セキュリティを組織として管理する仕組みを第三者に認証してもらう制度に、ISMS(ISO/IEC 27001)がある。
  • 独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が毎年「情報セキュリティ10大脅威」を公表しており、対策の優先順位を決める参考になる。
もっと詳しく:セキュリティ編(手口・対策・クラウド別) →

この章の用語(意味と語源)

多層防御 Defense in Depth

守りを1か所に頼らず、何重にも重ねる考え方。

人・ID・端末・通信・データ・監視と、層ごとに対策を重ねます。

覚えておく:人 / ID / 端末 / 通信 / データ / 監視

語源defense in depth(奥行きのある守り)。もとは軍事の言葉です。

EDR イーディーアール

PCやサーバーの怪しい動きを見つけて、止める・調べるための仕組み。

登録済みのウイルスだけを止める従来の対策と違い、「ふるまい」で未知の攻撃にも気づけます。

語源Endpoint Detection and Response(端末での検知と対応)の頭文字。endpoint は「末端」=利用者の端末。

MDM エムディーエム

会社のスマホやPCを、まとめて管理する仕組み。

設定の配布、アプリの制限、紛失時の遠隔ロック・消去ができます。

語源Mobile Device Management(モバイル端末の管理)の頭文字。

SIEM / SOC シーム / ソック

ログを集めて異常を見つける仕組み/それを24時間見張る専門チーム。

語源Security Information and Event Management / Security Operation Center の頭文字。

ISMS アイエスエムエス

情報セキュリティを組織として管理する仕組み。また、その認証制度。

国際規格 ISO/IEC 27001 にもとづき、第三者の審査で認証されます。取引の条件になることもあります。

語源Information Security Management System(情報セキュリティの管理の仕組み)の頭文字。

セキュリティ教育 / 訓練 Security Awareness Training

社員が手口を知り、怪しいメールに気づけるようにする取り組み。

本物そっくりの訓練メールを送り、開いてしまった人に解説する「標的型メール訓練」がよく行われます。

語源education はラテン語 educere(引き出す)から。

バックアップ Backup

万一に備えて取っておく、データの写し。

別の場所に、定期的に、自動で取るのが基本です。ランサムウェア対策として、書き換えられない場所に置く方法もあります。

語源back(後ろ)+ up。後ろから支える「予備」。

IT全般編:章ごとに読む

  1. ITの全体像1回のタップの裏側
  2. ハードウェアコンピューターの体
  3. OS(基本ソフト)アプリと機械の仲立ち
  4. ネットワーク(通信)データの通り道
  5. アプリの種類どこで動き、どう配るか
  6. 社内システム(業務システム)会社を動かす仕組み
  7. フロントエンドとバックエンド画面と裏側をつなぐ窓口
  8. プログラムとプログラミング言語コンピューターへの指示書
  9. データベース(保存)なくしてはいけないデータの置き場
  10. クラウド持たずに借りる
  11. セキュリティ守る仕組み
  12. 会社のセキュリティ対策(多層防御)1枚の壁より、何重もの守り
  13. システム開発の進め方作り方にも型がある
  14. 運用・保守作ってからが本番
  15. AIとデータ活用データから学ぶ

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