IT全般編 第12章 / 全15章
会社のセキュリティ対策(多層防御)とは
Defense in Depth ・ EDR ・ バックアップ ・ 教育
1枚の壁より、何重もの守りポイント
- 人・ID・端末・通信・データ・監視と、守りを何層にも重ねる(多層防御)
- 「入られない」だけでなく、「入られても気づける・元に戻せる」準備をする
- 技術だけでなく、ルール作りと社員教育もセットで行う
名前の由来
守りを1か所に頼らず、何重にも重ねる考え方。
仕事の現場では
くわしく(正確な話)
- 端末で怪しい動きを見つけて止めるのがEDR。従来のウイルス対策ソフトの発展形。
- 会社のスマホやPCを一括で管理し、紛失時に遠隔で消去できるのがMDM。
- ログを集めて異常を見つけるのがSIEM、それを24時間見張る専門チームがSOC。
- 情報セキュリティを組織として管理する仕組みを第三者に認証してもらう制度に、ISMS(ISO/IEC 27001)がある。
- 独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が毎年「情報セキュリティ10大脅威」を公表しており、対策の優先順位を決める参考になる。
この章の用語(意味と語源)
- 多層防御 Defense in Depth
守りを1か所に頼らず、何重にも重ねる考え方。
人・ID・端末・通信・データ・監視と、層ごとに対策を重ねます。
覚えておく:人 / ID / 端末 / 通信 / データ / 監視
語源defense in depth(奥行きのある守り)。もとは軍事の言葉です。
- EDR イーディーアール
PCやサーバーの怪しい動きを見つけて、止める・調べるための仕組み。
登録済みのウイルスだけを止める従来の対策と違い、「ふるまい」で未知の攻撃にも気づけます。
語源Endpoint Detection and Response(端末での検知と対応)の頭文字。endpoint は「末端」=利用者の端末。
- MDM エムディーエム
会社のスマホやPCを、まとめて管理する仕組み。
設定の配布、アプリの制限、紛失時の遠隔ロック・消去ができます。
語源Mobile Device Management(モバイル端末の管理)の頭文字。
- SIEM / SOC シーム / ソック
ログを集めて異常を見つける仕組み/それを24時間見張る専門チーム。
語源Security Information and Event Management / Security Operation Center の頭文字。
- ISMS アイエスエムエス
情報セキュリティを組織として管理する仕組み。また、その認証制度。
国際規格 ISO/IEC 27001 にもとづき、第三者の審査で認証されます。取引の条件になることもあります。
語源Information Security Management System(情報セキュリティの管理の仕組み)の頭文字。
- セキュリティ教育 / 訓練 Security Awareness Training
社員が手口を知り、怪しいメールに気づけるようにする取り組み。
本物そっくりの訓練メールを送り、開いてしまった人に解説する「標的型メール訓練」がよく行われます。
語源education はラテン語 educere(引き出す)から。
- バックアップ Backup
万一に備えて取っておく、データの写し。
別の場所に、定期的に、自動で取るのが基本です。ランサムウェア対策として、書き換えられない場所に置く方法もあります。
語源back(後ろ)+ up。後ろから支える「予備」。