IT全般編 第13章 / 全15章
システム開発の進め方
Waterfall ・ Agile ・ Git
作り方にも型がある家を建てるか、料理の試作をするか。家は設計図を固めてから建てる(ウォーターフォール)。料理は少し作って味見し、また直す(アジャイル)。
図とさわれるデモで確かめる →
ポイント
- 要件定義 → 設計 → 開発 → テスト → リリース、が基本の流れ
- ウォーターフォール:最初に全部決めて順番に進める。変更が少ない大規模な案件向き
- アジャイル:2週間ほどの短い単位で作っては見せ、直していく。変化が多い案件向き
名前の由来
waterfall滝agile機敏な
滝のように上から下へ一方向に進めるのがウォーターフォール。小さく作って素早く直すのがアジャイル。
仕事の現場では
発注側がいちばん深く関わるのは「要件定義」です。「何のために・誰が・何をできればよいか」を言葉にできるかどうかで、システムの出来が大きく変わります。
くわしく(正確な話)
- 要件定義は「何を作るか」を決める工程。費用と期間の大部分はここで決まる。
- アジャイルの代表的な進め方がスクラムで、短い期間の区切りをスプリントと呼ぶ。
- ソースコードの変更履歴は Git で管理し、GitHub などで共有する。
- テストやリリースを自動化して、素早く何度も届ける考え方を CI/CD と呼ぶ。
うまれ:アジャイルという言葉は、2001年に17人の開発者がまとめた「アジャイルソフトウェア開発宣言」から広まった。
この章の用語(意味と語源)
- ウォーターフォール Waterfall
要件定義から順番に、前の工程に戻らず進める開発のやり方。
語源waterfall(滝)。上から下へ流れ落ちる様子から。
- 要件定義 Requirements Definition
システムで「何ができればよいか」を決めて文書にする工程。
発注側がもっとも深く関わる工程で、あとからの変更ほど費用が大きくなります。
語源require(求める)。ラテン語 requirere(探し求める)から。
- アジャイル / スクラム Agile / Scrum
小さく作って見せ、直すことを短い期間でくり返す開発のやり方。
代表的な進め方がスクラムで、1〜4週間ほどの区切りをスプリントと呼びます。
語源agile(機敏な)。scrum はラグビーのスクラム、sprint は短距離走。
- テスト Test
作ったものが、決めたとおりに動くか確かめること。
語源ラテン語 testum(金属を試すための土の器)から。
- Git / GitHub ギット / ギットハブ
ソースコードの変更履歴を管理する仕組みと、それを共有するサービス。
語源git はイギリス英語の俗語で「ばか者」。作者のリーナス・トーバルズが冗談で付けた名前です。hub は「中心・拠点」。
- CI/CD シーアイ / シーディー
テストやリリースを自動化して、素早く何度も届ける仕組み。
語源Continuous Integration(継続的な統合)/ Continuous Delivery(継続的な提供)の頭文字。
- リリース Release
できあがったものを、利用者が使える状態にすること。
語源release(解き放つ)。